二拠点生活で「ワーケーション」と「田舎と都心のハイブリッド子育て」を実現する
1年のうちに湯沢町と千葉県の松戸市の両方で暮らす、「二拠点生活」を妻と小学生の子ども2人と実施しています。
池辺さんはなんで湯沢に移住をされたのですか?
私たち夫婦は漠然とですが、子どもが幼い頃は田舎で育てて、大人になったら都心で育てたいという願望を持っていました。でも、結婚してからずっと首都圏で過ごしていたので、なかなか地方移住に踏み切ることはできませんでした。
ある時、移住するのではなくて、二拠点移住はどうかな〜とぼんやりと思うようになりました。
そんな時、妻が山手線に乗った時に湯沢町の移住に関する中吊り広告を見て、「湯沢町では移住者を募集しているよ」と連絡をもらいました。
それから、速攻で湯沢町移住・定住支援ポータルサイトに対して、
「子育てを都心と田舎の両方で行う”ハイブリッド子育て”をしたら、どんな大人になるのか、どのような感覚を持った子になるのかが知りたい。この夢を湯沢町で叶えさせて欲しいです」
といった旨の熱い内容をお送りしたところ、
「その夢をぜひ叶えてください。実現するには、このような方法があります。〜〜〜〜〜」と返信をいただきました。
関連サイト:湯沢町移住定住ポータルサイト
まず問題だったのは、子どもたちの就学に関してです。
本来、住民登録をしている自治体の小学校に通うことが一般的だと思いますが、湯沢町の教育委員会では「区域外就学制度」という、千葉に住民票をおいたまま通わせることができる制度を教えてもらいました。
これは、親の就業環境によって、日本中のいろんな学校に通わすことができる制度です。
申請方法もかなり簡単だったので、教育委員会と湯沢町にアドバイスをいただきながら進めていきました。
湯沢町のリゾートマンションは4ヶ月間だけの短期賃貸借契約という制度がありました。
しかも、家具付きの物件もあって、一番手をかけずに二拠点生活を進めることができるのは湯沢町だと思いました。
しかも、湯沢町にはスキーをするために20年以上通っていたのと、交通インフラも整っているし、70分で新幹線で東京に通うことができるためもう決断するしかない。
そうして、この町で二拠点生活をするためのアクションを起こしました。
きら星BASEを使ってみてどうでした??
去年、湯沢で暮らす決めた時に、ツイッターで吠えている女性(きら星代表・伊藤)を見つけて、湯沢にコワーキングスペースを作ろうとしていることを知り、その際にクラウドファンディングも支援させていただきました。ところが去年は家で働くことも考えて広めのマンションを湯沢で貸りていたので、きら星BASEは今年から利用しています。
私たちはコロナの関係で、1年間ずっと在宅ワークをしていたのですが、夫婦で話し合って、在宅ワークは止めることにしました。
朝、家を出て職場に向かうという習慣が大事だと思います。
家を出ないので、パジャマで働くこともできますし……。
なので、今年は敢えて小さな部屋をかりて、在宅ワークができない環境作りをしました。
都内のコワーキングスペースはコロナの影響で、会話が駄目な場合が多く、フランクなコミュニケーションを取ることが難しいです。
それに比べてきら星BASEでは、一つの部屋で会話もZOOMも電話もOKの場所を用意してもらっていることが、すごく良いなと思っています。
朝、きら星BASEでは「おはようございます」という挨拶をして入って来れますが、都内のコワーキングはしれっと入ってくる。
そんなのは少し寂しいなと思います。
ささやかなコミュニケーションがあるだけで、仲間意識が生まれ、とても働きやすいです。
お昼に一緒に行ったり、誘ってくれたり、ランチではみんなでお昼を食べたり。
オーナーは忙しくても私達が快適にきら星BASEを使えるように雪かきをしてくれて、僕らも何かお手伝いしたいなという気持ちが生まれてきます。
関連サイト:雪国でのワーケーション。越後湯沢シェアオフィスきら星BASE
ここ湯沢での暮らしはどうですか??
真のワーケーションを心から楽しんでいると思います。ワーケーションというのが今キーワードとして盛り上がってきているなかで、皆さんがされているワーケーションは本当にワーケーションになっているのか、ワーケーションの定義が気になっています。
数日間のみの地方での滞在だと、天候次第では外に出ることができず、在宅ワークのみになってしまう可能性があるからです。
私たちは朝起きて、天気が良ければ、13ある湯沢のスキー場の中からどこのスキー場が今日は良いのかを判断して、朝滑ってから働くという日常を送っています。
私たちが住んでいるリゾートマンションから車で5分の場所にスキー場があり、朝十分に滑ってからでも10:30頃からは仕事を開始できるからです。
こんなに顕著にワーケーションができるのは湯沢ならではだと思います。スキー・スノボが好きな方にとって、これ以上の土地はありません。
関連サイト: 湯沢のスキー場が滑り放題のリフト券!?移住のメリットはこんなとこにも
お子さんたちは湯沢での生活をどう感じていますか?
私達夫婦は、今拠点としている千葉県・松戸市とは真逆の生活ができる場所を選びたいと思っていました。指折りの豪雪地帯を選ぶことで、雪の中で登校をするという環境を体験してほしかったのです。
寒くて大変かもしれないけれど、楽しんでくれてくれています。
湯沢町ではスキー授業があり、友達もみんなスキーをするという環境を家でも楽しいと言っています。
連れてきて大正解だったと思っています。
彼らにとって1年に2つの小学校に通うことは特別なことではありません。
なぜなら、スタンダードを知らないからです。
「うちはこんな家なんだ〜」と受け入れてくれています。
また、春に千葉に帰ることも楽しみにしていますし、次の冬に湯沢へ行くことも楽しみにしてくれています。
新しい友だちをすぐに受け入れてくれる、湯沢のアットホームな環境もラッキーだったと思います。
これからの抱負を教えてください!
私達はYoutubeを介して、湯沢に住む多くの人たちに知ってもらえているのですが、こんなケースはレアだと思っています。来る前に既に顔を構知ってもらって移り住むという特殊な状況で来ているので、湯沢町での情報発信者の一人になれていたことはすごく嬉しいと思っています。
楽しませてもらっている恩返しとして、SNSで発信することをこれからも続けていきたいです。
また、住んでいる時だけでなく、離れていても、湯沢町の魅力を発信していきたいです。
それを見て、湯沢町に興味を持って遊びに来たり、移住の選択肢としてくれたら嬉しいです。
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